
ここでは胸の真ん中が痛い場合に考えられる原因、胸骨骨折について詳しく説明しています。
胸骨とは胸のちょうど真ん中にある平べったい骨で、見た目が短めのネクタイと言えば想像しやすいかもしれません。⇒胸骨の画像。胸骨は上から胸骨柄・胸骨体・剣状突起の3つの部位に分けられ、鎖骨や肋骨と繋がって胸郭を構成しています。数ある骨の中でも胸骨を骨折するケースは稀ですが、転倒時に胸を打った時や、交通事故の際ハンドルで胸を強く打った時など、強い外力によって骨折してしまうことがあります。
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●胸骨骨折と胸の痛み
胸骨骨折の場合、胸骨がちょうど胸の真ん中にある為、痛みは胸の真ん中に起こります。骨折部位にはズキズキとした痛みや押すと痛む圧痛や腫れが見られ、触った時は鋭い痛みを感じます。また呼吸時に胸郭は膨らむため、胸骨骨折時に深呼吸など深く息を吸い込むと、胸骨が内部からの圧迫を受けて痛みが強まります。ただし肋骨骨折に比べると、胸骨の方が動く幅が少ないため痛みは少ない傾向にあります。胸骨骨折の治療法としては、肋骨骨折と同様、胸骨を固定する胸部固定帯(バストバンド)を使用して固定し、消炎鎮痛剤の服用や湿布などによって自然治癒を基本とします。折れた骨が内臓を傷付ける恐れがある場合や骨の変形が著しいような場合では、外科手術を施すことも必要となります。
治療に要する期間も程度によって様々ですが、おおむね1〜3ヶ月ほどで回復します。
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◆胸の痛みに関する他の原因を調べる
⇒ 胸の真ん中が痛む原因と病気一覧
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⇒ 痛み方による分類
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