
ここでは胸の痛みと濃い痰が出る場合に考えられる病気、肺化膿症について詳しく説明しています。
肺化膿症とは、肺炎の一種で肺の中で細菌が増殖し炎症を起こした状態に加えて肺組織の一部が壊死する病気を指して言います。その結果、肺の中で膿が溜まって膿瘍を形成することから、別名「肺膿瘍」とも呼ばれます。口の中のものが誤って肺に入ってしまう誤嚥によって起こることが多く見られます。
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●肺化膿症の特徴
肺化膿症は、本来肺に入り込むことのない大腸菌や黄色ブドウ球菌、嫌気性菌や緑膿菌、クレブシエラなどが主な原因菌として挙げられます。また、肺以外でできた膿瘍が血流に乗って肺に入り込むことでも発症することがあります。肺炎が重症化して起こったり、肺がんの術後に起こることもあります。肺化膿症の症状としては、発熱や咳などの肺炎と同様の症状に加え、膿状の痰や胸の痛みが伴います。進行すると胸膜にまで炎症が広がり胸膜炎を発症することもあります。重症例では呼吸困難やチアノーゼ、意識障害など命に関わる重篤な症状を呈することもあり、この場合は早急な処置が求められます。高齢者の場合は、重症化しやすく特に注意が必要となる病気です。
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