
ここでは左胸が痛い場合に考えられる病気、急性心不全について詳しく説明しています。
心不全とは心臓の機能が著しく低下し、血圧が低下し全身の血流が滞ったうっ血状態のことを言います。急性と慢性があり、急性心不全の場合は適切な治療を迅速に行えば完治する可能性は低くありません。
心不全の最も多い原因は心筋梗塞で、この場合急性心不全に陥ることが多いです。他にも拡張型心筋症、心臓弁膜症、甲状腺機能亢進症、先天性心疾患、高血圧性心疾患などの病気が原因となる場合は慢性心不全となるケースが多いです。
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●急性心不全の症状と治療
急性心不全の症状は、咳や痰(ピンク色で泡状の痰)から、動悸、冷や汗、呼吸困難、チアノーゼ、胸の痛みなどがあります。心臓喘息は、急性心不全の症状の一つで、喘鳴と呼ばれるゼーゼーと咳き込む症状が起こります。肺うっ血のために気管支が圧迫されることが原因で、喘息と似た症状が起こるのも特徴です。治療は半座位(座った状態から上半身を45度後ろに傾ける姿勢で、別名ファーラー位とも呼ばれる)の姿勢を取って、酸素吸入、利尿薬、血管拡張薬、強心薬を投与します。呼吸が安定していない場合は気管内挿管をして人工呼吸を行います。そして原因となっている病気の治療も同時に並行して行っていきます。
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