ここでは左の胸が痛い場合に考えられる病気、心房細動について詳しく説明しています。
心房細動とはいわゆる不整脈の一種で、正常な心房は規則正しいリズミカルな動きをするのに対し、心房細動ではけいれんを起こしたような小刻みで不規則な動きになってしまう病気です。正常であれば心房は1分間におよそ150回ほどの収縮をしていますが、心房細動では1分間に300回〜500回と倍以上の収縮を起こします。これにより脈拍が全く安定しない事から、心房細動は別名「絶対性不整脈」とも呼ばれます。
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●心房細動の特徴
心房細動の原因としては、加齢がまず第一に挙げられ、他にも高血圧や拡張型心筋症など循環器系疾患が起因して起こること、呼吸器系疾患や甲状腺疾患などの影響によるもの、また過度の飲酒や喫煙歴、ストレスや睡眠不足など生活習慣によっても起こるものと言われています。症状としては、動悸やめまい、胸のもやもや、胸が躍るような感覚、胸の痛みなどの症状が発作的に突然現れるのが特徴です。またこういった症状を全く感じない場合もあり、心房細動を自覚していない方も中には居ます。ただし、進行すると常に心房細動を起こした状態になり、場合によっては治療を行っても改善が見られない永続性の状態へと陥ってしまいます。さらには心房内で血栓を生じやすくなり、血流に乗って脳内で詰まる脳梗塞を起こすこともあります。
心房細動の治療法は、心房細動の発作を抑制する抗不整脈薬や心拍数を調節する薬の服用が基本となります。また脳梗塞の予防の為、抗凝固薬も併用することも必要です。また、他にも病態によって電気ショック治療、高周波カテーテル・アブレーション治療、ペースメーカー治療、メイズ手術などの治療法があります。
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