
ここでは左胸が痛い場合に考えられる病気、急性膵炎について詳しく説明しています。
急性膵炎とは、膵臓に急性な炎症が起こった状態のことを言います。胃から十二指腸へと送られてきた消化物は、十二指腸に送られてくる膵臓で作られた膵液と、肝臓で生成され胆嚢で濃縮されて送られてくる胆汁によって、その先の小腸での消化吸収を促進する為の消化がされます。膵液は本来正常であれば消化物のみを消化するのですが、急性膵炎の場合では自身の膵臓を消化してしまい、膵臓に炎症が起きるものです。
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●急性膵炎の特徴
急性膵炎の最も多い原因がアルコールの過剰摂取で、次いで胆石症です。また原因不明の場合も少なくありません。急性膵炎の症状は、みぞおちから左側の胸から腹部の辺りに痛みが生じます。痛みはキリキリと刺すような痛みで、場合によっては立っていられないほどの激痛を感じることもあります。他には吐き気や嘔吐、発熱などの症状も現れます。また、急性膵炎は症状が軽く比較的すぐに治まるものから、多臓器不全で命を落とす重症なものまで様々です。
急性膵炎の治療は絶飲絶食と絶対安静が原則で、同時に輸液投与も行います。発症時は体の水分が失われることから、例え軽症であっても十分な輸液投与を行う必要があります。胸部や腹部の痛みに対しては鎮痛剤を投与します。重症の場合は集中治療室での全身管理も必要となるほど重篤なケースも少なくありません。
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